聴潮閣の板ガラス
「水のなかの水彩画」 5月28日@小学校
「みなさん こんにちは!」
と私(ゴクミエンジェル)が言うと
「こーんーにーちーはーぁあ」と みんながご挨拶!
「水の中に絵をかきまーす」と 言うと「ええぇ~!?」と 反応する。
「今から 教えるから近くに来て見て~」と 言うと わらわらっと集まってきて それが めっちゃ近い!密着!子供ってあったかいなぁ。
水の中に絵をかいてみせてると一瞬、しーん…としてみんな注目。
絵の具の行方を見守ります。
ポイントを教えて 「さあ かきまーす!」
みんな 集中。… きれいだ!
そのうち「もう一回やりたい!」とか 「また青つかっても いい?」とか キラキラした顔で質問をしてくれました。
アトリエ終了後 先生が「今はまだ クレヨンだけで 絵の具も筆も 今日が初めてなんですよ」と!
初めての水彩画が この「水の中の水彩画アトリエ」だったとは!
こんな素敵な時間、たくさんの人に経験して欲しいな~
私は「サルキスさんの 水の中の水彩画アトリエ」広めて行きます!
by ゴクミエンジェル
Artists' Watercolor
1300年の歴史をもつ大島紬
明日5月28日(木)まで聴潮閣1階で開催している「大島紬の展示」本当に素晴しいです。
人間の手と日数をかけて作り出される芸術品である大島紬。
伝統工芸士の田中いさ子さんから、直々に大島紬にまつわる歴史や文化、そしてそれを伝承していくことの難しさなどのお話をお聞かせ頂き本当に勉強になりました。その中でも、織物の伝統的文様が自然を元にデザインされていることを知り、改めて日本人の感性というものに感動しました。
そして、薩摩出身の私が、田中さんから聞かされるまで知らずにいた奄美大島の悲しい歴史。
それは、江戸時代、奄美諸島は薩摩藩の支配を受け、半ば植民地状態の生活を強いられ、人々は米を作ることを許されず、ひたすらサトウキビを栽培させられたそうです。それは、黒糖政策と呼ばれ、薩摩藩の貴重な収入源となっていました。島民の過酷な労働の後に収穫されたものはすべて藩が持ち去り、島民の口にはいることはありませんでした。それに手を出すことは、死を意味しました。これは、大島紬にもいえることで、庶民は着用を禁止されていました。島の方言を島口(しまくち)といいますが、方言を口にするものはスパイとして捕らえられたり殺されたりしました。姓を与えられたものも、本土の人間と区別しやすいように、一字の姓をつけられました。まるで、戦前の日本が併合下の朝鮮半島でしてきた、日本語の強制や創氏改名のようですね。
サルキス氏推薦の映画
18世紀アルメニアの詩人サヤト・ノヴァの生涯にオマージュを捧げた美しい映像詩。愛と才に溢れた詩人の生涯を宮廷や修道院を舞台に描く。そこに映し出される人々の情熱や感情を、台詞のほとんどない映像言語で描いている。それは豊かな詩であり、舞踏であり、そして全編動く絵画である。絢爛な美術品のような美しさを放ち、また神秘的で謎めいた儀式性と様式美に彩られている本作は、他のどれとも違っており、映画史上でも特別に例外的なポテンシャルを持つ傑作である。
伝統の大島紬の魅力を訪ねて@聴潮閣
鹿児島県の奄美大島で生まれた伝統の大島紬(つむぎ)の73展の作品の展示が5月23日から5月28日まで聴潮閣高橋記念館で開催されています。
大島紬の工程の数の多さと複雑さは尋常ではありません。知っているようで知らないことが多い大島紬。島紬は大図案作りに始まり、ノリで絹糸を固めることや、木から煮出した色素や泥を使った染色、織りなど30以上の工程が必要だ。長い年月をかけて作られた大島紬は本当に品があり、暖かみの感じるものでした。
<講師>田中 いさ子(期間中常駐されています。)
紬のデザインをする意匠部門伝統工芸士。NHK「美をさぐる」に作品を出展。美智子妃殿下お買い上げの栄を賜る。多くのデザインコンテストに受賞。
期間中入場無料。問い合わせは0977・22・0008。
日本初のステンドグラス作家 小川三知
日本全国の西洋館を独自のステンドグラスで飾り、ゆるぎなき大正ロマンを築いた小川三知。
聴潮閣 Art Cafe
聴潮閣高橋記念館
「水のなかの水彩画アトリエ」情報
別府現代芸術フェスティバル2009混浴温泉世界
「水のなかの水彩画アトリエ」
聴潮閣高橋記念館にて会期中毎週土曜日開催
現代アート界の巨匠・サルキス氏考案の「水のなかの水彩画」を昭和初期に建てられた近代化遺産である聴潮閣高橋記念館の緑の美しいお庭で開催します。絵の具のついた筆を水の入った白い器に静かに入れると、溶け出した赤・青・黄の3色の絵の具が、まるで水のなかを旅しているかのように器の底に降下していきます。完成した「水のなかの水彩画」はとても言葉では言い表せないほど美しいものです。初めての現代アート「水のなかの水彩画」ぜひ体験してみて下さい。
【 日 時 】5/16(土),5/23(土).5/30(土),6/6(土)
※約30分間集中して行うワークショップです。
予約メールアドレス:ayahis06@gmail.com(担当:平嶋)
【 会 場 】聴潮閣 高橋記念館 別府市青山町9-45
【 参加条件 】パスポート所有者、聴潮閣アートカフェご利用の方、入館チケット(ココダケ券:500円)ご購入の方(ただし中学生以下無料)
【 定員 】1回のワークショップにつき最大12名
【 その他 】当日、サルキス本人は会場に来ませんが「エンジェル」と呼ばれるサルキス氏の教えを受けたスタッフがワークショップについてご説明いたします。
※また上記のお時間に団体でのご予約が入っている場合がありますので、受付状況をご確認したい方はお手数ですが、インフォメーションセンターまでお問い合わせ下さい。
■アーティスト紹介:サルキス/SARKIS
1938年イスタンブール(トルコ)生まれ。現在、パリ(フランス)在住。世界各地で100を超える個展を開いた現代アート界の巨匠です。2007年には、ルーヴル美術館で個展を開催しました。今回のフェスティバルでは、聴潮閣と波止場神社(別府市元町)で作品展示を行います。
■別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」
「混浴温泉世界」とは、「自由」「平和」「多文化共生」の世界を表現したものです。ひとつの価値観に縛られずに、いろいろな見方や考え方を認め、尊重した上で、ともに手を取り合おうという平和への願いを込めたタイトルです。
■フェスティバルに関するお問合せ
別府現代芸術フェスティバル2009 混浴温泉世界 インフォメーション・センター
〒874-0920 大分県別府市北浜2-1-20 クリエイトAndoh(アンドー)Ⅱビル
TEL&FAX:(0977)23-1005/ E-mail:info@mixedbathingworld.com/www.mixedbathingworld.com
日曜美術館「水のなかの水彩画」収録模様 5/8(金)
「水のなかの水彩画」5月2日の作品
ムムエンジェルによる作品 その1
聴潮閣での本番さながらエンジェルへの最終レクチャー
波止場神社の歴史
別府八湯のシンボル竹瓦温泉の北側に、石塀石垣に囲まれた神社が目につく。
明治の初め、廃藩置県の政治改革で幕府領別府が日田県となり、初代県知事松方正義は将来、鄙びたこの出湯の里が繁栄することを予測した。そのために早速取りかかったのが海上交通の整備としての波止場づくりだった。
その時、築港工事や内海航行の安全を祈願して勧請したのがこの波止場神社である。
境内にある大正2年に建てられた築港建設の記念碑には総工費20000両、東西100間、南北80間の防波堤を築き、明治6年初めて汽船「益丸」が就航したとある。それだけに祭神はすべて海に縁のある商売繁昌の神々である。八幡神をはじめ、住吉三神から宗像三神、金比羅さん、お稲荷さん、恵比須大黒にいたるまでこの狭い境内に祀ったものである。
明治3年鎮座祭に配られた記念の扇面には当時の新波止場や流川、松林に家並などの漁村風景が描かれている。扇の裏面には”港の左右の干潟に出湯があり、海内稀なる潮湯泉にてもろもろの病を治す。と記されている。 拝殿は入母屋造桟瓦葺妻入りの建物である。梁間3間、桁行2間の吹放しで正面には「波止場神社」と松方正義の書になる木彫りの額が掲げられている。向拝の木鼻や手挟みには波の紋様が刻まれ、格天井には明治4年駐春園主人嶋石生の手になる花鳥、十二支が描かれている。
本殿は1間社流造桟瓦葺で彩色され、拝殿につながっている。 戦後一時、祭典も途絶えがちで、社殿も荒れた時があったが、昭和40年代に入り町内有志の手により夏祭りも復活され、盛大に行われていた。
神社北側の鶴田家の恵比須大黒のこて絵にも地域の繁栄を願う波止場神社創祀の心が込められているのではないだろうか。
(H10.8)